京都プレザントホテルがある西陣の歴史は古く、応仁の乱(1467~1477年)の時代に遡ります。東軍の大将、細川勝元が御所のある京都の東側に陣を構えたのに対し、西軍の大将、山名宗全は自らの邸宅(今の堀川上立売下る付近)に陣を構えて戦をしたのですが、西陣の名称は、この「西軍の陣」から由来していると言われます。
そのためかホテルから徒歩で行ける圏内に神社やお寺が多くあり、気軽に訪れることができます。この記事では、ホテルから1キロ以内、歩いて巡るパワースポット(神社)をご紹介します。
晴明神社
全国区の人気スポット晴明神社は、平安時代中期の天文学者、安倍晴明公をお祀する神社です。西暦1007年、晴明公の偉業を讃えた一条天皇により、その屋敷跡に社殿が設けられました。晴明神社が一躍有名になったのは、漫画化、映画化もされた夢枕獏原作の小説『陰陽師』(おんみょうじ)。陰陽師安倍晴明が人気者となり、全国からそのファンが晴明神社を訪れるようになりました。
陰陽師として移り行く星や雲の動きを観察し、宮殿の異変や遠方での吉凶を言い当てたことから、「晴明公にお祈りすれば、不思議な霊の利益を受けることができ、さまざまな災いから身を守り、病気や怪我が治る……」と考えられ、晴明神社は「魔除け」「厄除け」のご利益があると言われるようになりました。
- 名称:晴明神社(せいめいじんじゃ)
- 住所:京都市上京区堀川通一条上ル晴明町806
- ホテルから:400m、徒歩5分
- ご利益:厄除け、魔除け
首途八幡宮
首途八幡宮は、王城鎮護の神(都の守護神)とされ、元の名を「内野八幡宮」といいます。誉田別尊(応神天皇)・比賣大神・息長帯姫命(神功皇后)をお祀りする神社で、源義経が奥州平泉に赴くに時に、道中の安全を祈願して旅立ったといわています。
「首途(かどで)」とは、「出発」の意味で、この由緒により「首途八幡宮」と呼ばれるようになりました。この故事により、旅立ち、旅行の安全の信仰を集めています。
- 名称:首途八幡宮(かどではちまんぐう)
- 住所:京都市上京区智恵光院通今出川上ル桜井町102-1
- ホテルから:650m、徒歩9分
- ご利益:旅の安全
白峯神宮
第75代崇徳天皇、第47代淳仁天皇をお祀りする白峯神宮は、蹴鞠の宗家であった公家である飛鳥井家の屋敷の跡地にあります。また地主社に祀られる精大明神は蹴鞠の守護神であることから、スポーツの守護神、武道上達の神、運気上昇の神とされ、社殿前にはサッカーやバレーボールの日本代表チームなどから奉納されたワールドカップ公式球などが見られます。
- 名称:白峯神宮(しらみねじんぐう)
- 住所:京都市上京区飛鳥井町261番地
- ホテルから:260m、徒歩4分
- ご利益:スポーツや武道上達
水火天満宮
京都の水害・火災を鎮める為に、醍醐天皇の祈願により923年に、菅原道真公をお祀して建立されました。日本最初の天満宮(菅原道真公をお祀りする神社)と言われています。春に境内に咲く紅しだれ桜が大変美しいと評判です。
- 名称:水火天満宮(すいかてんまんぐう)
- 住所:京都市上京区堀川通上御霊前上る扇町722-10
- ホテルから:650m、徒歩9分
- ご利益:水難、火難除け
岩上神社
珍しい大きな奇石を祀る岩上神社、石というよりは写真の通り大岩です。この岩にまつわる言い伝えによると、もともとこの岩は堀川二条付近にあったものが、二条城築城の際に六角辺りに移され、更に御所の池の畔に移されました。ところが夜な夜な、岩から子供の声で「帰りたい」と啜り泣きが聞こえたため、現在の地に還してお祀りしたそうです。
そのことから授乳の神様として信仰されるようになり、授乳や子育てに御利益があると尊ばれています。
- 名称:岩上神社(いわがみじんじゃ)
- 住所:京都市上京区大黒町689
- ホテルから:850m、徒歩12分
- ご利益:授乳、子育て
霊光殿天満宮
学問の神様菅原道真と戦国乱世に終止符を打ち江戸幕府を開いた徳川家康を合祀する珍しい天満宮です。1018年に菅原道真の6代末裔にあたる菅原義郷が建立されたと伝わる神社ですが、徳川家康がこの神社を深く崇敬したことから、後に御祭神として合祀されたそうです。
蒙古襲来の時に後宇多天皇が元寇退治の祈祷を行わせたところ、船がことごとく沈んだため、天皇から『天下無敵必勝利運』の額を賜ったとのことから必勝利運のご利益があると言われています。徳川家康も、さぞこのエピソードを気に入ったことでしょう。
- 名称:霊光殿天満宮(れいこうでんてんまんぐう)
- 住所:京都市上京区徳大寺殿町365
- ホテルから:650m、徒歩9分
- ご利益:勝利運
全てを参拝しても1時間から1時間30分程度のコース。ホテルから京都市内観光に出かける前やディナーの前のお散歩コースとしていかがでしょう?